かんたん多言語速読

はじめまして。管理人のヒロです。私は速読歴30年以上で、今は外国語の速読について研究しています。

このサイトでは、速読の習得から読解力の鍛え方、さらには多言語速読まで、詳しく説明していきます。

概要

速読の基本は、頭の中の発音を省略することです。この部分の習得は、難しくありません。

速読で重要なのは読解力です。読解力を鍛えることで、実質的なスピードが上がります。

読解力には、いくつもの能力や感覚が含まれています。読解力を鍛えるには、勉強、作文、創作、コミュニケーション、語学学習など、色々な角度からの訓練が必要です。速読を使えば、効率良く進めることができます。

外国語の速読や読解力も、基本は同じです。言語の特徴を理解すると、集中して学ぶことができます。

目次

  • 概要
  • 速読の習得
  • 読解力を鍛える
  • 外国語の速読
  • 英語の速読
  • 中国語の速読
  • ロマンス語の特徴
  • フランス語の速読
  • スペイン語の速読
  • イタリア語の速読
  • ゲルマン語の特徴
  • ドイツ語の速読
  • オランダ語の速読
  • 速読の習得

    速読の基本は、頭の中の発音を省略することです。 単語や文を繰り返し書くだけで、この感覚を掴むことができます。 繰り返すうちに脳が飽きてきて、頭の中の発音を省略するようになります。

    テキストエディタか筆記用具があれば十分です。 特別な教材を使わなくても、独学で速読の基本を習得することができます。

    単語を繰り返し書く

    2文字から4文字の単語を繰り返し書きます。

    2文字

    まずは平仮名で2文字の単語を、このように数回繰り返し書きます。

    3文字

    いったん全部消して、次は3文字の単語を書きます。

    4文字

    4文字までいったら、2文字に戻ります。 単語を変えながら、2文字、3文字、4文字を繰り返して下さい。

    頭の中の発音を省略する

    同じ単語を繰り返し書いていると、 飽きてきて頭の中の発音を省略するようになります。 最初は「ね、こ、ね、こ」と言っていたのが、「ねこ、ねこ、ねこ」「ねこねこねこ」になって、 最後には全く発音しなくなります。

    そのためには、簡単な練習を繰り返すことが重要です。 無理に文字数を増やさずに、短い単語を繰り返し書いて下さい。 速度は関係ないので、力を抜いてゆっくり書いて下さい。

    文を数行に分けて書く

    次は、簡単な文を数行に分けて書きます。 図のように細かく改行を入れて下さい。

    短文

    これは、複数行を読むための練習です。 慣れるとこのくらいは一目で読めるようになります。 細かく改行を入れながら、短い文を書いて下さい。

    無理に文字数や行数を増やす必要はありません。 速く読めない、頭に入ってこないという人も、今の段階では問題ありません。

    普通の改行での書き方も合わせて、色々な文章を書いてみて下さい。

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    読解力を鍛える

    読解力とは、知識や文法だけでなく、色々な能力を合わせたものです。単純に高い低いと言えるものではありません。例えば、思考力、想像力、コミュニケーション能力なども、読解力と重なっています。

    読解力を鍛えるために、特に重要なのが作文です。内容や相手について考えて、想像して書くことが、読む力に繋がります。ジャンル、形式、読み手、テーマを変えて書くと、たくさんの発見があります。

    他にも、勉強、会話、語学、さらには文章以外の表現も、読解力に影響します。

    速読と読解力

    速読の得意分野は、情報収集や基本的な勉強です。飛ばし読みのようなレベルでも、ウェブ検索や資格試験などでは十分に役立ちます。知識や語彙を増やすことは、読解力の重要な要素です。

    さらに、作文や喋りの練習を組み合わせると、バランスが良くなります。どんなジャンルでも読めるように、また、読書だけでなく表現やコミュニケーションも楽しめるようにしていきましょう。

    作文の練習

    速読の練習の延長で、そのまま色々な文章を書いて下さい。集中力が上がって、速く書けるようになります。

    作文が苦手な人は、まずは書きやすい形や、書いていて楽しい形を探して下さい。1行でもいいので、色々な形式で書いてみて、自分の好みを観察しましょう。

    内容や構成に意識を向けるか、伝える相手に意識を向けるかによって、全く違う練習になります。 また、現実の自分として書くか、他人事や創作として書くかも大きな違いです。

    喋りの練習

    速読では文字と音声を切り離してしまうので、それを補うためにも、喋りの練習は重要です。 作文の練習と交互に進めるとよいでしょう。

    作文と同じように、練習しやすい形を見つけて下さい。内容、相手、状況などを変えて喋ってみましょう。

    語学学習

    外国語を学ぶことで、日本語の特徴が見えてきます。また、読解についてのヒントもたくさん見つかります。

    例えば英語の文法や発音を学んだら、日本語も復習して、比較して下さい。

    言語学や文学、コミュニケーション学なども参考になります。

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    外国語の速読

    外国語の速読も、基本的に日本語の速読と同じです。速く読むこと自体は簡単ですが、読解力を鍛えるのに時間が掛かります。

    日本語で速読ができていれば、特に言語ごとに練習する必要はありません。まずは読解を進めながら、少しずつ作文を練習してください。

    言語の特徴や、言語と言語の関係を理解して、効率良く学習を進めましょう。 まずは英語に近い言語と、日本語に近い言語を学んでいくとよいでしょう。

    日本語の学習

    外国語と並行して、日本語も語学学習として取り組みましょう。文法や発音を復習して、他の言語と比較して下さい。

    外国語の学習段階では、ライティングやスピーキングは難しいと思います。その間は、日本語で作文や喋りを練習して、表現力、コミュニケーション能力、創作能力などを鍛えましょう。

    英語の速読

    英語は話者も学習者も多く、無料で使えるウェブサイト、動画、辞書、教材などがたくさんあります。速読を使った学習には最適な環境が整っています。

    タイピングが日本語よりも楽なので、速読の練習は英語で進めるのもよいでしょう。そのまま作文も練習してください。

    ウィキペディアとニュースを読むだけでも、知識と語彙が増えて、読解力が上がっていきます。さらに、自動読み上げや自動字幕などを使えば、リスニングも練習することができます。

    英語で英語を学ぶと効率が良いです。英語版のウィキペディア、学習サイト、英英辞書、学習系動画などを積極的に使いましょう。

    英語と多言語学習

    英語は他の言語との共通点が多く、多言語学習においても特に重要な言語です。

    フランス語やスペイン語などのロマンス語と、ドイツ語やオランダ語などのゲルマン語の、それぞれに似ている部分がたくさんあります。また、印欧語全体で共通する部分があります。

    英語に近い言語を学ぶことで、英語の理解が深まります。特に速読やリスニングでは、相乗効果があって集中力が高まります。

    また、他の言語を学ぶ時に、英語のウェブサイトやツールが役立ちます。ウィキペディアだけでもかなり多くの情報が載っています。他の言語を読む時に、わからない単語やフレーズは、自動翻訳で英語に翻訳すると、わかりやすいです。

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    中国語の速読

    中国語には簡体字と繁体字がありますが、速読しやすいのは繁体字です。日本の旧字体に近いので、古文や漢文と合わせて勉強していくとよいでしょう。

    中国語の知識が無い状態でも、ウィキペディアの日本関係の記事などは、だいたい読めると思います。日本語版で何か調べた時に、中国語版の記事も読んでください。

    YouTubeでは台湾のニュースチャンネルがライブ配信を流しています。字幕が多く、聴き取れない段階でも勉強になります。

    ウィキペディアや新聞社のサイトなどでは、簡体字と繁体字を切り替えられるようになっています。繁体字に慣れたら、簡体字の記事も読んでいきましょう。

    中国語では漢字の読み方が一つに決まっているので、わかりやすいです。日本語の読み方に近いものから覚えていけばよいでしょう。

    中国語と多言語学習

    日本語と同様に、韓国語やベトナム語も、中国語と漢字の影響を受けています。漢字や単語をたくさん覚えると、これらの言語が学習しやすくなります。

    Wiktionaryで漢字を調べると、それぞれの言語での意味や発音が載っています。


    日本語の古文漢文との関係も重要です。まず繁体字に慣れるだけでも、古文や近代文学が読みやすくなります。漢文については、繁体字で日本や中国についての記事を読んで、さらに文言版の記事を読むとよいでしょう。

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    ロマンス語の特徴

    フランス語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語などのロマンス語は、英語との共通点が多いです。特に読解では相乗効果があります。

    語彙に似ているものが多く、何となくわかる単語を拾って、推測しながら読むことができます。文法にも共通点が多く、語順が似ているので、英語と並行して学習しやすいです。

    どれか一つをメインに学習しながら、他のロマンス語も読んでいくとよいでしょう。また、元になったラテン語にも触れてみて下さい。

    ラテン語のニュース記事などは少ないですが、ラテン語版のウィキペディアがあるほかに、ウィキソースなどで古典作品を読むことができます。

    リスニングは、ロマンス語同士は似ていますが、英語とはリズムや抑揚が違います。英語との相乗効果は期待せずに、ロマンス語の色々な言語を聴いたり、違う地域の発音を聴いたりして、集中力を高めましょう。

    フランス語の速読

    読解においては、英語にかなり近い言語だと思います。主語を省略しないので、文の構造がほぼ同じです。

    似ている単語を頼りに、ウィキペディアやニュースを読んでいくだけでも、読解力がついていきます。英語に自動翻訳して、語句や文法を比較するのもよいでしょう。

    冠詞や時制が細かく、英文法を復習するきっかけにもなります。また、名詞の性や一致など、他の多くの言語で使われている概念を学ぶことができます。

    リスニングや発音は複雑で、英語とも違いが大きいので、時間が掛かります。

    Yahoo ActualitésやFrance24など、学習に使えるメディアが充実しているので、まずは読解を中心に進めていきましょう。

    記号付きの文字が多く、キーボード配列が独特です。英語と並行して使うなら、qwerty配列のマルチリンガル配列がおすすめです。

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    スペイン語の速読

    スペイン語は多くの地域で使われていて、色々な国のメディアの記事や動画を見ることができます。

    文字と発音の関係がわかりやすく、読解を進めるとリスニングも上達します。巻き舌のrを練習して、スピーキングも進めていきましょう。

    YouTubeでは、スペイン、南アメリカ、欧州、米国などのメディアのニュースを見ることができます。ポルトガル語のニュースも聴いてみてください。

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    ポルトガル語の速読

    ポルトガル語は、ロマンス語の中でも英語に近いリズムや抑揚を持っていて、リスニングで相乗効果があります。

    ネットでポルトガルやブラジルのニュースを見ることができます。YouTubeではRecordNewsが24時間配信しています。

    スペイン語によく似ているので、ニュースを読んだり聴いたりしてみてください。

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    イタリア語の速読

    イタリア語は文字と発音の関係が簡潔で、聴き取りやすいです。読解を進めながら、リスニングも続けて下さい。

    ロマンス語の中でもラテン語に近く、Google翻訳では同じ声が使われています。

    Yahooニュースのイタリア版は無くなってしまいました。sky tg24がYouTubeで24時間ニュースを配信しているので、ウェブサイトと合わせて利用してください。

    フランス語やスペイン語に比べると、教材やツールが少ない気がします。英語のウェブサイトや辞書などを活用してください。

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    ゲルマン語の特徴

    英語の属するゲルマン語は、語彙、文法、発音などが似ています。読解でもリスニングでも、相乗効果があります。

    学習者が多いドイツ語か、より英語に近いオランダ語が、学習しやすいと思います。読解だけで考えると、語順が似ているスウェーデン語、デンマーク語、ノルウェー語なども読みやすいです。

    ドイツ語の速読

    ドイツ語と英語は共通点が多いのですが、語順、性、格など、文法の違いがあります。

    速読を活かすなら、英語がある程度読めるようになってから、ドイツ語を読み始めるとよいでしょう。

    ウィキペディアのドイツ語版のほかに、 ニュースサイトでは、Yahoo NachrichtenやZDFが読みやすいです。

    リスニングでの相乗効果が大きいです。全く理解できないレベルでも、毎日少しずつニュースを聴いてください。YouTubeにはDW, ZDF,WELTなどのチャンネルがあります。

    オランダ語の速読

    ドイツ語よりも英語に近く、読みやすいです。語順の違いはあるものの、記号付きの文字が無く、似た単語がたくさん出てきます。

    ドイツ語にくらべると教材やコンテンツが少ないので、ウィキペディアやニュースサイトを読んでいくとよいでしょう。

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