手書きで文字を練習する

文字を書く練習は、 読解力や作文能力、語学力にも影響します。

外国語を勉強するときに、文字そのものを覚えなければならない場合があります。 ほとんどの言語はタイピング入力できるのですが、 手書きでの練習も効果的です。

速読の練習と同じで、簡単な文字を繰り返し書くことが重要です。繰り返し書くことで、頭の中が飽きてきて、 発音を省略するようになります。発音をいったん切り離すことで、 スピードと集中力が上がります。

その上で、文字と発音の関係をしっかり学習しましょう。 日本語だけでも、平仮名、カタカナ、漢字、アルファベット、 数字と色々な種類があります。

字の綺麗さについては、自分の感覚で進めたほうが楽しいです。 一画の文字をどのように書くか、研究して下さい。

普段の生活でも、文字を書く機会を増やしましょう。 手書き、タイピング、フリップ入力、音声入力などを使い分け、 使いこなして下さい。

画数ごとに練習する

まずは平仮名、カタカナ、漢字、ABCなどを練習して下さい。 できるだけ簡単な文字から始めましょう。 タイピングの練習では文字数を増やしていきましたが、手書きの場合は画数を基準にします。

漢字 一画
漢字 二画
漢字 三画

一画の文字を何回か練習して、次は二画、三画の文字を練習します。 そしてまた一画の文字を練習して下さい。これを繰り返すと、 集中力が上がっていきます。

小学校の宿題のように、何十回も書くだけの練習は退屈です。 簡単な文字から始めて、集中力を高めていきましょう。 また、お手本などを使わずに、自分の感覚で書いて下さい。

次はタイピングと同じように、短い単語を書いて下さい。 縦書きでも横書きでも構いません。 1文字の単語を数回書いて、次は2文字、3文字と練習します。 そしてまた1文字に戻って繰り返して下さい。

発音を省略する

繰り返し書いていると、頭の中の発音が省略されて、集中力が上がります。 発音をいったん切り離して、文字の形やバランスに意識を向けましょう。

そのまま文を書いていくと、速読の練習にもなります。 速読の基本練習の記事も参考にして下さい。

スマホでの練習

スマホとお絵かきアプリを使えば、気軽に練習することができます。 書いては消して、書いては消してを繰り返して下さい。 全消去やレイヤークリアなど、ショートカット機能があるアプリを使いましょう。

慣れれば指でもそれなりに書けるようになります。 ただ、指や目に負担が掛からないように、姿勢や練習時間を調節して下さい。

ペンと指では、書くときのリズムも変わります。 普段の手癖やリズムをいったん忘れて、ゆっくり一定のスピードで線を引いて下さい。

字のバランス

デジタルの練習では、お手本がありません。 線の太さを一定にすると、鉛筆ともボールペンとも違う字になります。 正しい形を真似するのではなく、自分の感覚を鍛えましょう。

先の長さ、角度、曲がり具合などで変化をつけます。 色々な書き方を試して、印象を観察して下さい。 ちょっとした違いで、格好良さ、安定感、主張の強さなどが変わります。

線
抑揚

直線に近い字と、大げさに抑揚をつけた字を書いて下さい。 そして、自分の感覚で、ちょうど良い加減を見つけましょう。

画数を増やして、バランスも意識して書いて下さい。

字の大きさや線の太さ、色の濃さによって印象が変わります。 設定を変えながら、色々な字を書いてみて下さい。 お絵かきソフトの場合は、ペンの筆圧、角度、 速さなどで変化をつけることもできます。

アナログでも、鉛筆、ボールペン、筆ペンなど、色々な画材を試して下さい。 紙によっても字の印象が変わります。 アナログの場合は、習字や書道などを参考にして下さい。

日本語、英語から多言語へ

普段目にしている文字だけでも、平仮名、カタカナ、漢字、数字、英語の大文字小文字とあります。まずは知っている文字を練習して下さい。 練習で感覚を鍛えると、新しい文字を覚えやすくなります。

次はギリシア文字や中国語の簡体字など、似ているもの、 画数の少ないものから覚えていきましょう。 ハングルやテーヴァナーガリーなどの文字は、 母音や子音の字母など、部品ごとに練習するとよいでしょう。