多言語学習とキーボードの配列

外国語のタイピングに必要な設定などをまとめていきます。 言語ごとの記事も参考にして下さい。 色々な言語を試してみたいという人は、Google翻訳の仮想キーボードを使って下さい。

目次
  • 配列の追加
  • USインターナショナル配列
  • デッドキー
  • 基本のラテン文字だけで打てる言語
  • カナダマルチリンガル配列
  • キーボードの物理的な違い
  • QWERTY配列
  • Google翻訳の仮想キーボード
  • 拡張ソルブ語配列
  • キリル文字の配列
  • ソフトウェアとフォントの対応
  • 入力の切り替え
  • 言語と入力方式
  • 速読とタイピング
  • 配列の追加

    多くの言語では、キーボードの配列の追加が必要です。 例えばフランス語には、記号付きの文字éàèùâêîôûëïüÿçと、合字æœがあります。

    Windows8.1の場合、コントロールパネルの言語の追加から設定します。言語によっては複数のレイアウト、 入力方式から選ぶことができます。そして、Windowsキー+スペースなどで入力を切り替えて使います。

    同じ文字の言語を複数使う場合は、キーボードのレイアウトだけを追加してもよいでしょう。 複数の言語に対応したレイアウトもあります。

    Google日本語入力を追加した場合、 MS-IMEとの切り替えなどを設定することができます。

    USインターナショナル配列

    一つの配列で、複数の言語を打てるものがあります。 打鍵数は多くなりますが、配列を切り替える手間が省けます。 USインターナショナル配列は、スペイン語やドイツ語など多くの言語に対応しています。

    言語設定から英語を追加して、 キーボードレイアウトを米国インターナショナルに設定してください。

    私が確認した範囲では、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、ドイツ語、オランダ語、スウェーデン語、 デンマーク語、ノルウェー語、フィンランド語などに対応しています。 フランス語も、合字œ以外は入力することができます。

    さらにラテン語やインドネシア語など、英語と同じ文字だけで打てる言語があります。 複数の言語を勉強する場合は、USインターナショナル配列が便利です。

    デッドキー

    補助記号付きの文字を入力するときに、特定のキーを押してからアルファベットのキーを押すという方式があります。

    USインターナショナル配列では、半角全角や:など複数のデッドキーを使って、 色々な補助記号付き文字を入力することができます。 例えば:の後にaを押すと、áという文字になります。

    デッドキー自体に割り当てられている記号を入力するには、デッドキーの後にスペースを押します。

    基本のラテン文字だけで打てる言語

    英語のアルファベット26文字で入力できる言語があります。普通の日本語入力のままで打つことができます。 もちろん、USインターナショナルやフランス語などの配列でも打つことができます。

    まず、ラテン語は基本文字だけで使えます。合字æœを使う場合もあります。 長母音を示すマクロン記号を入力したい場合は、マオリ語やハワイ語の入力を使います。

    その他には、インドネシア語、マレー語、タガログ語、スワヒリ語などがあります。 日本語入力のままで、すぐに速読や作文を練習することができます。

    カナダマルチリンガル配列

    フランス語のカナダマルチリンガル配列は、 USインターナショナル配列よりも多くの言語を打つことができます。 右Ctrlキーや右Altキーを使うので打ちにくいですが、学習用としては十分です。

    フランス語でQWERTY配列を使いたい場合も、この配列が一番使いやすいと思います。 基本文字の部分は英語と同じで、さらに記号付きの文字が右端に並んでいます。

    キーボードの物理的な違い

    言語設定のプレビューなどを見ると、 英語式の101キーボードが基準になっているのがわかります。 日本式の106や109キーボードはキーがいくつか増えていますが、 外国語のタイピングでは使いません。 バックスペースの隣のキーや、右シフトキーの隣のキーが無駄になっています。

    逆にヨーロッパの102キーボードは、左シフトとZの間にキーがあります。 配列によっては山括弧<>が割り当てられていて、 日本式のキーボードでは入力できません。

    QWERTY配列

    私たちが普段使っているキーボードは、QWERTY配列です。 国や言語によっては、アルファベットの部分が全く違う配列になっています。 YとZが入れ替わったQWERTZ配列や、AZERTY配列、Dvorak配列などがあります。

    それぞれの言語に適した配列になっているので、慣れれば速く打てるはずです。 基本的な配列を変えたくない場合は、 上で紹介した多言語配列を使って下さい。

    Google翻訳の仮想キーボード

    Google翻訳にテキストを入力するときに、仮想キーボードという機能があります。 これを使って、色々な言語のタイピングを試すことができます。

    現時点では、英語の101キーボードを前提に作られています。 日本語のキーボードでは、 右端のいくつかのキーが違う文字になってしまいます。

    USインターナショナル配列で入力している時に、 他の言語の仮想キーボードを使うのは問題ありません。 ロシア語やアラビア語、AZERTY配列やDvorak配列などを試してみて下さい。

    拡張ソルブ語配列

    ZとYが入れ替わったQWERTZ配列で、複数の言語に対応しています。 ドイツ語の標準配列を元に、デッドキーを使ってチェコ語、スロバキア語、ポーランド語、クロアチア語などを打つことができます。

    他にもQWERTZ配列を使う言語はたくさんあるので、 ドイツ語で慣れておくのもよいでしょう。

    キリル文字の配列

    ロシア語などをタイピングする場合も、キーボードの配列を追加します。

    ロシア語とウクライナ語のように、近い言語では似た配列になっています。 少しずつ使う文字が違うので、複数の言語を打つことはできません。

    モンゴル語などは全く違う配列なので、同時に覚えるのは難しいです。

    セルビア語やボスニア語は、ラテン文字とキリル文字の両方を使う言語です。 キリル文字の配列も、ラテン文字のQWERTY配列に対応した並びになっています。

    ソフトウェアとフォントの対応

    ソフトウェアとフォントが対応していなければ、 入力や表示ができません。普段使っているソフトでも、 言語を変えると上手く行かない場合があります。

    Altキー、Ctrlキーなどを使う配列では、 ソフトウェアのショートカットキーと競合する場合があります。 また、QWERTY以外の配列にした場合、 ショートカットキーの配置も変わることに注意して下さい。

    入力の切り替え

    多くの人は、日本語入力だけを使っている状態だと思います。 日本語入力の中で、日本語と直接入力を切り替えています。 言語を追加した後は、言語ごと切り替える形になります。

    外国語の学習中は、辞書や翻訳ツール、ウェブ検索などを同時に使います。 いちいち日本語に切り替えて調べるのが面倒な場合は、 アプリごとに言語入力を使い分ける設定にしましょう。 Windows8.1の場合は、コントロールパネルの言語、詳細設定で設定します。

    また、言語の切り替えや、言語ごとにショートカットキーを設定することができます。

    辞書やツールなどを英語で使うようにしておくと、切り替える手間が省けます。 英語を使って他の言語を学習することに慣れていきましょう。

    MSの韓国語入力はAltキー、Google中国語入力ではCtrl+スペースで、 直接入力に切り替えることができます。 日本語入力の半角全角キーのようなものです。 これらの言語の学習も、英語で進めると楽になります。

    言語と入力方式

    タイピングで重要なのは、キーボードの配列の名前です。 言語名や国名を気にする必要はありません。 フランス語を追加して、配列は英語やスペイン語を選ぶこともできます。 言語を追加するよりも、入力方式を追加したほうが楽な場合があります。

    言語の切り替えは左Alt+Shift、言語の中での配列の切り替えは、Ctrl+Shiftで行います。 Windows+スペースは、全ての言語と配列を含めて切り替えます。 Google日本語とMS-IMEの両方を使っている場合は、Ctrl+Shiftで切り替えることができます。 他にロシア語や中国語なども使っている場合は、 ラテン文字の言語を一つにまとめたほうがすっきりします。

    このホットキーの設定は、コントロールパネルの言語の詳細設定にあります。 言語と配列ごとに、ショートカットキーを設定することもできます。

    速読とタイピング

    頭の中の発音を省略することで、タイピングのスピードが上がります。 テキストエディタがあれば、タイピング、速読、作文を練習することができます。 詳しくは、速読の基本練習や各言語についての記事を読んで下さい。