暗算の練習方法

速読を応用した、独自の練習方法を紹介します。 問題集が無くても、基本能力を鍛えることができます。 そろばんの練習方法としても使えます。

私は小学生の時にそろばんを習っていて、全珠連の珠算準初段、暗算四段まで合格しました。 現在は趣味として、練習方法を研究しています。

目次
  • そろばん式暗算について
  • 練習の概要
  • 数字を書く練習
  • 計算のスピードを上げる練習
  • 練習の進め方
  • その他のテクニック
  • そろばん式暗算について

    そろばん式暗算

    そろばん式暗算は、頭の中にそろばんをイメージして計算する手法です。

    計算の流れ

    問題を見て、数字を頭の中でそろばんの珠に置き換えます。そして珠を動かして計算します。 最後に、珠を数字に置き換えて答えを書きます。

    練習を積めば、そろばんを使うよりも速く計算できるようになります。

    練習の概要

    計算のスピードを上げるためには、動作や発音を省略することが重要です。

    まずは数字を繰り返し書いて、頭の中の発音を省略します。 繰り返すうちに飽きてきて、発音を省略するようになります。

    次は簡単な足し算を繰り返して、珠の動作を省略していきます。 指のイメージに縛られず、同時進行で、瞬時に動かします。

    これで集中力とスピードが上がります。普段の練習と組み合わせて進めて下さい。

    数字を書く練習

    この練習は、数字を繰り返し書くだけです。 タイピングでも手書きでも構いません。 スマホのお絵かきソフトで、指を使って練習することもできます。

    パソコンの場合は、フリーのそろばんフォントを使いましょう。 目の負担を減らすために、フォントサイズをできるだけ大きくして下さい。

    繰り返し書く

    数字を繰り返し書いて、頭の中の発音を省略する練習です。

    1桁

    このように適当な数字を縦に繰り返し書きます。

    2桁

    いったん全部消して、今度は2桁の数字を繰り返し書きます。

    3桁

    3桁まで書いたら、また1桁に戻って繰り返します。 無理に桁数を増やす必要はありません。

    頭の中の発音

    数字を繰り返し書いていると飽きてきて、 頭の中の発音が省略されていきます。多くの人は、 「ろくじゅういち、ろくじゅういち」あるいは「ろく、いち、ろく、いち」と、 頭の中で発音しながら書いていると思います。

    練習を繰り返していると、ぼーっとした状態で、何も発音せずに書くようになります。 最初は1、2、3だけで練習するなどして、 何も考えずに書けるレベルで繰り返して下さい。

    この練習だけでも、数字や計算への集中力が上がります。 算数や数学に対する苦手意識も、少し改善できると思います。 縦書きでも練習すると、ナンプレなどのパズルが楽になります。

    計算のスピードを速くする練習

    計算も、簡単な練習を繰り返すことが重要です。 ここでは発音を省略するために、数字を使わずに練習してみましょう。

    左の方に適当な数を2つ置いて、それを右側で足し算して下さい。 同じ計算を何回か繰り返していると、 指の動きや頭の中の発音を省略するようになります。

    まずは1+2、3+1など、一の珠だけでできる計算を繰り返しましょう。 それから3+3のように五の珠を使う計算、 6+7のように繰り上がりのある計算を練習して下さい。

    最初はゆっくりと珠の動きを確認しましょう。 一の珠、五の珠、十の位と、順に動かして下さい。 繰り返すうちに、珠が同時に動くようになります。

    無理に桁数を増やさずに、簡単な計算を繰り返して下さい。

    並列処理

    珠を動かすときに、実際のそろばんでは一桁ずつ処理します。

    3+8

    例えば3+8を計算するとき、2を引いて10を足すという作業をしています。 暗算の練習でも、最初はこのように動かして下さい。

    慣れてきたら、動きを省略して計算のスピードを上げます。

    並列処理

    このように、一気に動かしてしまいましょう。

    暗算はイメージなので、物理的な制約がありません。 並列処理を突き詰めて、計算を速くして下さい。

    練習の進め方

    テキストや問題集などの合間に、この2つの練習を取り入れて下さい。 ウォーミングアップや自宅での練習にも使えます。

    そろばんでも同じように練習して、イメージや珠の動かし方を研究して下さい。

    計算の練習はイメージだけなので、場所や時間を選びません。 普段の生活の中で、暇を見つけて練習して下さい。 ただし、安全な場所で、集中できる状況で練習して下さい。

    その他のテクニック、体験談など

    九九の発音

    乗算や除算では、九九の発音が問題になります。 九九を覚える時は暗唱するものですが、計算するときには発音がブレーキになります。 頭の中で発音せずに珠を動かすことができれば、計算が速くなります。

    上と同じように、左側に数字を2つ置いて、掛け算を練習して下さい。 まずは九九から始めて、頭の中で声を出さずに計算できるようにしましょう。

    計算しながら書く、書きながら計算する

    これは試験や大会でのテクニックです。答えを書いている時間がもったいないので、 その間も計算を進めて下さい。

    計算が完全に終わる前に、答えを書き始めましょう。 答えを書いている間に、次の問題の計算を始めましょう。

    発音の省略を覚えると、自然に並列処理や同時進行が増えていきます。 まずは上で紹介した基本練習を繰り返して下さい。

    桁数の感覚

    乗算や除算では、答えが何桁になるかという感覚が必要です。 1桁2桁の段階から感覚を鍛えておくと、 大きな桁数や小数にも対応することができます。

    例えば1桁と1桁の掛け算では、答えが1桁か2桁になります。 基本的には両方の桁数を足せばよいのですが、 小さい数の場合は1桁少なくなります。 九九の答えの桁数がどうなっているか、考えてみて下さい。 数字が1、2、3、4で始まる場合は要注意です。

    実際の計算とは別に、大まかな答えと桁数をイメージできるようにしましょう。 30×600、500÷20のように、単純な数で練習して下さい。