古文漢文の速読

古文漢文について、速読を使った学習方法を紹介します。

概要

基本的な練習方法は、現代語と同じです。 単語や文を繰り返し書くことで、頭の中の発音を省略します。 さらに作文の練習を繰り返して、読解力を鍛えます。

古文も漢文も、タイピングや漢字変換が複雑です。 速読と作文の練習は、現代語で進めてもよいでしょう。 文章をたくさん読みながら、単語や文法の学習を進めて下さい。

青空文庫やウィキソースなどで、古典作品を無料で読むことができます。 近代文学作品から漢文まで、色々な年代の文章を読んで下さい。

文言(漢文)版のウィキペディアが便利です。 まずは歴史や地理などの記事を読みながら、漢字と漢文に慣れていきましょう。 そして、ウィキソースで古典作品や資料などを読んで下さい。 中国、日本以外の漢文もあります。

目次
  • タイピングと速読の練習
  • 古文漢文の読解力
  • 文体と表記
  • 入力ソフト
  • 作文の練習
  • 単語の学習
  • 中国語と漢文
  • 多言語学習と漢文
  • タイピングと速読の練習

    練習方法は、現代語の速読と同じです。 文字サイズを大きくして、単語を繰り返し打って下さい。

    縦書きのエディタもあります。私はTATEditorというフリーソフトを使っています。

    単語を繰り返し書く

    古文単語2文字
    古文単語3文字
    古文単語4文字

    このように2文字、3文字、4文字と打って、また2文字から繰り返します。 繰り返しているうちに、頭の中の発音を省略するようになります。

    短文を数行に分けて書く

    古文短文

    次は、短い文を数行に分けて書いて下さい。 複数行を一目で読む訓練になります。

    W、Y、Iで「ゐ」、W、Y、Eで「ゑ」を入力することができます。

    Windows標準のMS-IMSには、無変換モードがあります。 平仮名だけを打ち続けるときは、この機能を使うと楽です。

    古文漢文の読解力

    速読を使って、読解を中心に学習を進めましょう。 単語がわからなくても、文の構造や意味を推測しながら読んで下さい。 長い文章に慣れると、教科書や辞書が読みやすくなります。

    読解力を鍛えるには作文が効果的ですが、古文漢文の作文は難しいです。 日本語の漢字を漢文風に並べて、それを書き下して訓読風の文を作ってみましょう。

    現代文も古文も、日本語の文法は複雑です。 語彙と知識を増やして、内容を推測する力を鍛えて、 そこから逆算して文法を覚えていきましょう。

    漢文も格助詞や時制が無いので、推測する能力が重要です。 文言(漢文)版のウィキペディアで、 中国や日本についての記事を読んでいきましょう。 文章に慣れてから、文法や韻を勉強して下さい。

    文体と表記

    青空文庫やウィキソースでは、色々な時代の文章を読むことができます。 現代の口語体から古典作品、漢文まで、読みやすいものから慣れていきましょう。

    私たちが普段目にする文章の多くは、新字体、常用漢字、 現代仮名遣いの口語体です。 文体も表記も話し言葉に近く、古文漢文とはかなりギャップがあります。

    まずは現代語で、書き言葉と話し言葉、常体と敬体などを比較して下さい。 同じ内容でも、雰囲気が大きく変わります。

    文学作品では、常用外の漢字や様々な文体が使われています。 近代の作品から少しずつ、漢字、字体、仮名遣い、文体に慣れて下さい。

    青空文庫では、作品の字体と仮名遣いが明記してあります。 「吾輩ハ猫デアル」のように、新字新仮名と旧字旧仮名の両方が読める作品もあります。

    漢字については、逆に漢文から慣れていきましょう。 速読で意味を拾うだけなら、漢文のほうが簡単です。 漢文や中国語繁体字を読んでいけば、 日本語の旧字体や常用外の漢字もだいたいわかるようになります。

    入力ソフト

    パソコンの漢字変換では、旧字旧仮名遣いを上手く扱えません。 受験勉強の場合は、手書きで正確な表現を覚えたほうがよいでしょう。

    ATOKの文語モードを使うと、旧字や旧仮名遣いが入力しやすくなるようです。

    漢文は中国語のGoogleピンイン入力などで打つことができます。 ただし、現代の中国語とは発音が違うので注意して下さい。

    作文の練習

    読解力を鍛えるには、作文の練習が効果的です。 最初は単語や一言でもいいので、古文風、漢文風に書いて下さい。 作文を繰り返しながら、慣れていきましょう。

    sov

    文の構造を意識するために、漢文風の文を作って書き下してみましょう。

    漢文は英語と同じSVO語順です。一文字の単語が多いので、 構造がわかりやすいです。 「我飲水」「我読書」のように、簡単な文を作って下さい。

    これを書き下すと、「我、水を飲む」「我、書を読む」のようにSOV語順になります。 色々な文を作って、文の構造に慣れてください。

    英語は文、節、句、単語という構造がわかりやすいです。 英語からの直訳も試して下さい。

    関係性

    話し手と聞き手、登場人物を整理しましょう。 状況をイメージして、 それぞれの関係や立場、目的などを考えて下さい。

    まずは現代語で、敬語や文体を練習して下さい。 同じ内容の文で、常体と敬体、尊敬語と謙譲語、 主語の省略などを変えて書いてみましょう。 その中に、古文での表現も加えて下さい。

    物語

    伝聞のような複雑な関係もよく出てきます。 物語、日記、詩など、ジャンルごとに関係性や構成を研究して下さい。

    単語の学習

    漢和辞典や中国語辞典、Wiktionaryなどで、漢字を調べましょう。 漢文の単語は、一文字のものが多いです。 漢字を覚えることが、そのまま読解力に繋がります。 普段使っている日本語でも、漢字を調べたり書いたりして下さい。

    古文の単語も、漢字と結びつけると覚えやすくなります。 ただ、単語も漢字も幅広い意味を持っているので、 一つのイメージに縛られないように注意して下さい。

    Wiktionaryの英語版は、漢字についても詳しい情報が載っています。漢字の成り立ちや、 部首について勉強するのもよいでしょう。 言語を横断して調べることができるので、 中国語、韓国語、ベトナム語の学習にも役立ちます。

    Weblioの古語辞典は、意味ごとに例文と現代語訳がついていて、 速読の教材としても最適です。基本的な単語や、例文に出てきた単語、 隣の単語を調べて、例文をどんどん読んでいきましょう。

    中国語と漢文

    漢文の訓読や書き下しは、古代の中国語を、 古代の日本語に翻訳する作業です。 本格的に取り組む場合は、 中国語、漢文、古文、日本語、さらに歴史などを勉強することになります。

    中国語は文法がシンプルで、速読にも適しています。 繁体字に慣れれば、漢文や古文も読みやすくなります。 中国語版ウィキペディアを使って、中国の歴史などを勉強して下さい。

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  • 多言語学習と漢文

    日本語も含めて多くの言語が、漢文の影響を受けています。 いくつかの言語では書き言葉として漢文を使って、 それから独自の漢字を追加して、字体を簡略化しました。

    現在ではあまり使われていませんが、韓国語、ベトナム語の学習では漢字が役立ちます。 単語を覚えるときや同音語を区別するときに、漢字表記を調べて下さい。 ベトナム語では、VinaWikiというチュノム表記のWikiもあります。