速読と行政書士

速読を使った行政書士の勉強方法を考えます。

概要

速読と作文を練習しながら、 テキストなどを繰り返し読みます。 条文、判決文、解説記事、問題文などを研究して、 それぞれに必要な読解力を鍛えます。

普通の文章では、誰が誰に何をしたという内容が重要です。 法律の勉強ではさらに踏み込んで、背後関係を考えなければなりません。

図や単語を書いて整理しながら、作文を繰り返しましょう。 頭の中で整理する能力を鍛えれば、速く読めるようになります。

どこまで広く深く勉強するか、判断が難しい試験です。 試験範囲や日程を常に意識して、計画を立てて下さい。

法律とは何か

法律は誰が作るのか、誰が解釈するのかというようなことを、 図を使って整理しましょう。 憲法や基礎法学の勉強を進めながら、自分なりのイメージを作って下さい。

法律のイメージ

まずは三権分立のイメージを作りましょう。 立法、司法、行政、または、政府、国会、裁判所をイメージして下さい。

頭の中でイメージしながら、それを図や文章で説明しましょう。 最初は簡単に、「国会が総理大臣を指名する」のような文を作って下さい。

行政訴訟

勉強が進むと、憲法、国民、地方自治体など、登場人物が増えていきます。 憲法の統治機構の部分は、何度も学習してイメージを作って下さい。

テキストや条文を読む時は、こうした背後関係を含めて理解しなければなりません。 普段ニュースなどを読む時にも、背後関係をイメージするようにして下さい。

刑法や国際法、外国の法律なども軽く目を通して、 法律とは何かというイメージを固めていきましょう。

物権と債権

民法では事例問題や記述問題があるので、特に作文とイメージの練習が重要です。 何度も図を描いて、イメージを作って下さい。

例えば、AがBから家を買った、という図をイメージします。

購入

普通にイメージするとこの程度ですが、勉強が進むに連れて、図が複雑になっていきます。

物権債権

AはBに対して家の引き渡し債権を持ち、BはAに対して代金支払いの債権を持ちます。また、 家の所有権がBからAに移動します。さらには契約が有効か、取り消すことはできるか、 瑕疵があった場合にどうするかなど、色々な事を考えなくてはなりません。 家を買ったという短い文に対して、イメージするものがどんどん増えていきます。

最初のうちは徹底して図を描いて、頭の中に入れてしまいましょう。そして、 今度は頭の中で図をイメージしながら、それを文章で説明して下さい。慣れてしまえば、 テキストや問題文を読む時に、自然に頭の中でイメージできるようになります。

条文を読む

条文の読解力には、いくつかの段階があります。 まずは用語や言い回しを覚えて、内容を理解できるようにして下さい。 そして、他の条文や法律、憲法との関係を考えましょう。 さらに、立法の趣旨や、裁判所、学者の解釈、論点などを学んでいきましょう。

条文はウェブサイトやアプリなどでも読むことができますが、 法改正と試験の基準日を確認して下さい。

最初に全体像のイメージを作りましょう。 試験勉強の計画を立てる上でも重要です。 例えば民法は大きく分けると総則、物権、債権、親族、相続という形になっています。

民法

総則というのが重要なポイントです。総則は全体に適用される部分ですが、 適用されない部分もあります。図にするとこのようなイメージです。

総則

重なる部分と重ならない部分があるので、 縦横に何度も繰り返し勉強しなければなりません。

また、このような縦横の関係は、多重構造になっています。 債権の中にも総論各論があって、 さらにその中の契約にも総論各論があります。 憲法と法律、一般法と特別法など、 法律全体がこのような構造になっています。 試験勉強も、全体を何度も繰り返して理解を深めて下さい。

三段論法

三段論法や法的三段論法を参考にして、構成力を鍛えましょう。 構成を図でイメージして、それから文章を描いて下さい。

例えば「法律」、「事例」、「あてはめ」というパターンに沿って、 法律の内容、具体的な事例、適用した結果を簡単に書いて下さい。 例えば15歳のAは未成年だということを、このパターンに沿って説明してみましょう。

簡単な内容で作文を繰り返しておくと、テキストや問題文が読みやすくなります。 構成のパターンは、 法学や司法書士、司法試験のテキストなどを参考にして下さい。

行政書士試験では、どのように判断すべきか、自分の意見を書く必要はありません。 ただ、こうした作文の練習、考える練習をしておくと、 条文や判例に対する読解力が上がります。

判例の勉強

図書館などで、判例集や解説記事を読んでみて下さい。 行政書士試験のために、判例百選を買う必要はありません。 最近の判決については、TKCローライブラリーのサイトで新判例解説Watchの記事を読むことができます。

判例解説の記事の、登場人物同士の関係に注目して下さい。原告と被告、 立法と司法、憲法と法律、学問と実務など、色々な関係性が出てきます。 関係性を考えることで、法的な読解力が鍛えられます。

ただ、行政書士試験の勉強としては、重要なポイントの暗記でも十分です。 試験向けの判例集もあります。

他の資格試験

FPや宅建士と合わせて学習するとよいでしょう。 実際の土地の取引について知ることで、民法が理解しやすくなります。

法律についての読解力を鍛えれば、この2つは簡単に合格できると思います。