楽譜と速読

速読を応用した、読譜の練習方法を紹介します。 簡単なメロディーを繰り返し書いて、 瞬時に読めるようにしましょう。 さらにハーモニーやリズムの感覚を鍛えて、 読解力を高めて下さい。

目次
  • 概要
  • 基本練習
  • 頭の中の発音
  • 表現力
  • 音感を鍛える
  • 初見の練習
  • 鍵盤
  • ヘ音記号と左手
  • コードネームとコード譜
  • 調性
  • 構成
  • 概要

    楽譜に慣れていない人の場合、音を出すまでの手順はこうなっています。

    初心者

    楽譜の音符の位置を見て、それが何の音か考えます。 そして、ドとわかったら、今度は鍵盤でドの場所を探します。

    読譜

    慣れている人は、楽譜を見ただけで指が勝手にドの場所を押さえます。 音符と音のイメージ、鍵盤のイメージが結びついています。

    簡単な音符やメロディーを繰り返し書いて、 読むスピードを上げましょう。 この動画のように、省略した形で十分です。 ドレミを数えなくても読めるようにして下さい。

    さらにリズムやハーモニーを勉強して、読解力を鍛えます。 譜面を見て、曲の構成や雰囲気までイメージできるようにしましょう。

    あとは、演奏、記譜、採譜などの経験を積むだけです。 アレンジや即興など、楽しみ方の幅を広げてください。

    基本練習

    簡単なメロディーを繰り返し書くだけです。 繰り返すうちに、ドレミを考えずに書けるようになります。

    五線譜ではなく、普通の紙で十分です。 スマホのお絵かきソフトを使うと、 書いて消してを繰り返すことができます。 パソコンの場合は、楽譜作成ソフトを使うと便利です。

    手書き譜面 ド

    このくらい省略した形でいいので、楽譜を書くことに慣れていきましょう。 長い線は、5本の線の一番下です。ト音記号の第1線と下第1線、つまりドの音を表しています。 まずはこのドの位置と、近くの音を覚えましょう。

    ランダムに音を選んで、その音を数回繰り返し書いて下さい。

    手書き譜面 レミ
    手書き譜面 ドシド

    このように、1音、2音、3音、また1音、2音、3音と練習して下さい。 繰り返すうちに飽きてきて、頭の中の発音を省略するようになります。

    頭の中の発音

    最初は「ド、レ、ミ」と数えながら書いていると思います。 繰り返すうちに、声に出さなくても音がわかるようになります。 さらに、頭の中でもドレミという言葉を発音しなくなります。

    表現力

    初見でも課題曲でも、間違えずに弾くことが最終目標ではありません。 一つの音、一つのメロディー、一つの曲をどのように弾くかということも研究して下さい。

    同じメロディーでも、弾き方によって印象が大きく変わります。 強弱、抑揚、間の取り方などを色々と試して下さい。 譜面によっては、テンポや強弱などが指定されています。

    ポピュラー音楽の場合は、 リズムやコード進行が重要です。 同じメロディーでも、リズムやコード進行によって雰囲気が変わります。

    表現力を研究していると、譜面の読み方が変わってきます。 たくさん譜面を弾くことと、表現力を追求することの、両方を進めて下さい。

    音感を鍛える

    メロディーとコード進行を結びつけることで、感覚が変わります。 次の2つの譜面を交互に繰り返し弾いて下さい。

    コード進行 CFGC

    メロディー ミファレミ

    繰り返し弾いていると、 メロディーを弾いているときにもコード進行を感じるようになります。 一日一回でもいいので、弾いて感覚を掴んで下さい。

    音感やリズム感については、別サイトで詳しく説明しています。

  • 音感とリズム感の基本 かんたんジャズ
  • 初見の練習

    初見とは、初めて見た楽譜をすぐに演奏することです。 初見に慣れると、全く知らない曲でも演奏できるようになります。

    読譜

    まずは童謡やヒットソング集などの曲集を使って、 メロディーをたくさん弾いて下さい。 クラシックも、有名な部分だけを集めた曲集があります。 ある程度知っている曲を弾きながら、譜面の読み方に慣れていきましょう。

    譜面を見ながら弾くことで、鍵盤や指を見ずに弾く練習にもなります。 また、譜面を使わずに暗譜で弾く練習も挟んで下さい。

    鍵盤

    読譜の練習やハーモニーなどの勉強には、 鍵盤楽器が有利です。練習している楽器とは別に、 鍵盤と歌も覚えましょう。

    このような小型の鍵盤があると便利です。 いつでも音を出せるようにしておきましょう。

    鍵盤の数は少なく、タッチによる強弱もありません。 ピアノの練習には使えませんが、 勉強用、確認用にはちょうど良いと思います。

    ヘ音記号と左手

    ピアノを両手で弾けるようになると、演奏の幅が広がります。 左手の練習と合わせて、ヘ音記号の読譜にも慣れていきましょう。 上で紹介したように、譜面を書いて弾く練習と、初見の練習を繰り返して下さい。

    ヘ音記号 ド

    これは五線の一番上の線と、その上の加線のドです。この周りの音を覚えていきましょう。

    ヘ音記号 ソシ
    ヘ音記号 ラシド

    ト音記号と同じように、ドの音の周辺で、1音、2音、3音と書く練習を繰り返して下さい。

    コードネームとコード譜

    ヒットソング集などの曲集では、コード譜が使われています。単音のメロディーと、 コードネームが書いてある譜面です。

    コード譜

    例えばピアノの場合は、左手でコードを弾いて、右手でメロディーを弾きます。 他にも、左手でベース、右手でコードを弾いて、 メロディーを歌うなどの方法があります。

    まずはコードを覚えて、すぐに押さえられるようにしましょう。 コード譜を見て手が勝手に動くくらいに、練習して下さい。 基本練習と同じように、コードネームを書く練習も有効です。

    コード譜を使った演奏には、アレンジの要素も入ってきます。 コードネームは、音そのものを指定しているわけではありません。 同じ譜面、同じコードでも、色々な伴奏をつけることができます。

    CFGCのようなパターンを繰り返し弾いて、ストーリーを覚えて下さい。 理論やアレンジの勉強をすると、 メロディーに自分でコード進行をつけられるようになります。

    調性

    クラシックやポピュラー音楽では、12の長調、メジャーキーが基本になっています。 12種類のドレミファソラシドを覚えることで、演奏や読譜が楽になります。

    Cメジャースケール

    譜面と鍵盤の視覚的なイメージや、理論と結びつけて覚えましょう。 例えばニ長調、Dメジャーの譜面にはシャープが2つ付きます。 鍵盤では、黒鍵を2つ使います。

    Dメジャースケール
    臨時記号による表記

    このように、12の調の長音階、メジャースケールを覚えて下さい。

    コードが分かる人は、基本的なコード進行を一緒に覚えましょう。 Dメジャーの場合は、DGADなどのパターンを繰り返し弾いて下さい。

    構成

    曲の構成を、図でイメージしましょう。作文の練習と同じです。

    これは文章の例ですが、このくらいの簡単な図で十分です。 クラシックで言えば楽章、 ポップスならAメロBメロサビのような構成を、図としてイメージして下さい。

    ポピュラー音楽の多くは、4小節や8小節が一つの単位になっています。 コード進行などの練習も4小節単位で繰り返すと、構成の感覚が身に付きます。