暗算と速読

速読を応用した独自の練習方法を紹介します。 ここで扱うのは、そろばん式の暗算です。

そろばん式暗算について

そろばん式暗算

そろばん式暗算は、頭の中にそろばんをイメージして計算する手法です。

計算の流れ

問題を見て、数字を頭の中でそろばんの珠に置き換えます。そして珠を動かして計算します。 最後に、珠を数字に置き換えて答えを書きます。

練習を積めば、複雑な計算を速く正確にできるようになります。

練習の概要

最初は珠のイメージを作るために、指を動かしたり、声を出したりして練習します。 実物のそろばんで練習するのも良いでしょう。 しかしスピードを上げるためには、発音や動作を省略することが重要です。

珠を置く、数字を書くなどの簡単な練習を繰り返していると、 飽きてきて、頭の中の発音を省略するようになります。

計算で珠を動かすときも、頭の中で声を出さずに、同時に動かすようにしていきます。 乗算や除算でも、九九を発音せずに珠を動かします。

検定試験や大会では、計算しながら答えを書き始める、 書きながら次の計算を始めるなどのテクニックがあります。

練習は、バランス良く進めることが重要です。 珠算や読上算、そして自分で読み上げる練習も進めて下さい。

数字を書く練習

綺麗に書くためではなく、頭の中の発音についての練習です。 速読の基本練習の記事も参考にして下さい。

この練習は、数字を繰り返し書くだけです。 タイピングや手書きを上手く使い分けて下さい。 スマホのお絵かきソフトで、指を使って練習することもできます。

試験や大会が目的の場合は、形式、書式などを真似して下さい。 パソコンの場合は、フリーのそろばんフォントを使うと良いでしょう。 目の負担を減らすために、フォントサイズをできるだけ大きくして下さい。

繰り返し書く

数字を繰り返し書いて、頭の中の発音を省略する練習です。

1桁

このように適当な数字を縦に繰り返し書きます。

2桁

いったん全部消して、今度は2桁の数字を繰り返し書きます。

3桁

3桁まで書いたら、また1桁に戻って繰り返します。 無理に桁数を増やす必要はありません。

頭の中の発音

数字を繰り返し書いていると飽きてきて、 頭の中の発音が省略されていきます。多くの人は、 「ろくじゅういち、ろくじゅういち」あるいは「ろく、いち、ろく、いち」と、 頭の中で発音しながら書いていると思います。

練習を繰り返していると、ぼーっとした状態で、何も発音せずに書くようになります。 最初は1、2、3だけで練習するなどして、 何も考えずに書けるレベルで繰り返して下さい。

計算の練習でも、頭の中の発音を省略することが鍵になります。

珠のイメージを作る

イメージ上のそろばんで、簡単な数を置く練習を繰り返しましょう。 最初は声に出して、指を動かしても構いません。 まずは珠だけをイメージして下さい。

そろばんの珠のイメージ

数字を書く練習と同じように、1桁、2桁、3桁を繰り返します。 適当な数字を置いて、払ってを数回繰り返して、数字を変えます。 最初は1と2だけを使って、イメージしやすい範囲で練習して下さい。

簡単な練習を繰り返していると、指を動かさず、 また頭の中でも声を出さずに置くようになります。 実際のそろばんとは違って、複数の桁を同時に動かすこともできます。

桁数が増えると、軸と定位点があったほうが読みやすくなります。 計算の練習とは別に、珠をどのようにイメージするかということも研究して下さい。

計算のスピードを速くする練習

計算も、簡単な練習を繰り返すことが重要です。 ここでは発音を省略するために、数字を使わずに練習してみましょう。

計算の練習

左の方に適当な数字を2つ置いて、それを右側で足し算して下さい。 同じ計算を何回か繰り返していると、 指の動きや頭の中の発音を省略するようになります。

最初は1+2など、一の珠だけでできる計算を繰り返しましょう。 それから3+3のように五の珠を使う計算、 6+7のように繰り上がりのある計算を練習して下さい。

並列処理

珠を動かすときに、実際のそろばんでは一桁ずつ処理します。

3+8

例えば3+8を計算するとき、2を引いて10を足すという作業をしています。 暗算の練習でも、最初はこのように動かして下さい。

慣れてきたら、動きを省略して計算のスピードを上げます。

並列処理

このように、一気に動かしてしまいましょう。

暗算はイメージなので、物理的な制約がありません。 並列処理を突き詰めて、計算を速くして下さい。

九九の発音

乗算や除算では、九九の発音が問題になります。 頭の中で発音せずに珠を動かすことができれば、計算が速くなります。

上と同じように、左側に数字を2つ置いて、掛け算を練習して下さい。 まずは九九から始めて、頭の中で声を出さずに計算できるようにしましょう。

計算しながら書く、書きながら計算する

これは試験や大会でのテクニックです。答えを書いている時間がもったいないので、 その間も計算を進めて下さい。

計算が完全に終わる前に、答えを書き始めましょう。 答えを書いている間に、次の問題の計算を始めましょう。

発音の省略を覚えると、自然に並列処理や同時進行が増えていきます。 まずは上で紹介した基本練習を繰り返して下さい。

桁数の感覚

乗算や除算では、答えが何桁になるかという感覚が必要です。 1桁2桁の段階から感覚を鍛えておくと、 大きな桁数や小数にも対応することができます。

例えば1桁と1桁の掛け算では、答えが1桁か2桁になります。 基本的には両方の桁数を足せばよいのですが、 小さい数の場合は1桁少なくなります。 九九の答えの桁数がどうなっているか、考えてみて下さい。 数字が1、2、3、4で始まる場合は要注意です。

実際の計算とは別に、大まかな答えと桁数をイメージできるようにしましょう。 30×600、500÷20のように、単純な数で練習して下さい。