かんたん多言語速読
はじめまして。管理人のhiroです。私は速読歴30年以上で、現在は速読を使って外国語を勉強しています。
このサイトでは、速読の習得から読解力の鍛え方、さらには多言語速読まで、詳しく説明していきます。
概要
速読の基本は、頭の中の発音を省略することです。この部分の習得は簡単です。
速読で重要なのは読解力です。読解力を鍛えることで、実質的なスピードが上がります。
読解力には、色々な能力が含まれています。速読と作文を組み合わせることで、勉強、創作、コミュニケーションなど、幅広い能力を鍛えることができます。
外国語の速読や読解力も、基本は同じです。最初は拾い読みになりますが、段々と知識と語彙が増えて、しっかり読めるようになっていきます。単語、文法、発音などを勉強して、作文や喋りを練習すると、さらに読解力が上がります。
独学で勉強を続けるには、楽しみ方を見つけることが重要です。読書や作文が楽しくなれば、趣味や娯楽のような感覚で続けることができます。
目次
速読の習得
速読の基本は、頭の中の発音を省略することです。単語や文を繰り返し書くだけで、この感覚を掴むことができます。繰り返すうちに脳が飽きてきて、頭の中の発音を省略するようになります。
テキストエディタか筆記用具があれば十分です。特別な教材を使わなくても、独学で速読の基本を習得することができます。
単語を繰り返し書く
2文字から4文字の単語を繰り返し書きます。
まずは平仮名で2文字の単語を、このように数回繰り返し書きます。
いったん全部消して、次は3文字の単語を書きます。
4文字までいったら、2文字に戻ります。単語を変えながら、2文字、3文字、4文字を繰り返して下さい。
頭の中の発音を省略する
同じ単語を繰り返し書いていると、飽きてきて、頭の中の発音を省略するようになります。最初は「ね、こ、ね、こ」と言っていたのが、「ねこ、ねこ、ねこ」「ねこねこねこ」になって、最後には全く発音しなくなります。
そのためには、簡単な練習を繰り返すことが重要です。無理に文字数を増やさずに、短い単語を繰り返し書いて下さい。速度は関係ないので、力を抜いてゆっくり書いて下さい。
文を数行に分けて書く
次は、簡単な文を数行に分けて書きます。図のように細かく改行を入れて下さい。
これは、複数行を読むための練習です。慣れるとこのくらいは一目で読めるようになります。細かく改行を入れながら、短い文を書いて下さい。
無理に文字数や行数を増やす必要はありません。速く読めない、頭に入ってこないという人も、今の段階では問題ありません。
普通の改行でも、色々な文章を書いてみて下さい。
目次に戻る読解力を鍛える
読解力とは、知識や文法だけでなく、色々な能力を合わせたものです。単純に高い低いと言えるものではありません。例えば、思考力、想像力、コミュニケーション能力なども、読解力と重なっています。
読解力を鍛えるために、特に重要なのが作文です。内容や相手について考えて、想像して書くことが、読む力に繋がります。ジャンル、形式、読み手、テーマを変えて書くと、たくさんの発見があります。
他にも、勉強、会話、語学、さらには文章以外の表現も、読解力に影響します。
速読と読解力
速読の得意分野は、情報収集や基本的な勉強です。飛ばし読みのようなレベルでも、ウェブ検索や資格試験などでは十分に役立ちます。知識や語彙を増やすことは、読解力の重要な要素です。
さらに、作文や喋りの練習を組み合わせると、バランスが良くなります。どんなジャンルでも読めるように、また、読書だけでなく表現やコミュニケーションも楽しめるようにしていきましょう。
作文の練習
速読の練習の延長で、そのまま色々な文章を書いて下さい。集中力が上がって、速く書けるようになります。
作文が苦手な人は、まずは書きやすい形や、書いていて楽しい形を探して下さい。1行でもいいので、色々な形式で書いてみて、自分の好みを観察しましょう。
内容や構成に意識を向けるか、伝える相手に意識を向けるかによって、全く違う練習になります。 また、現実の自分として書くか、他人事や創作として書くかも大きな違いです。
喋りの練習
速読では文字と音声を切り離してしまうので、それを補うためにも、喋りの練習は重要です。 作文の練習と交互に進めるとよいでしょう。
作文と同じように、練習しやすい形を見つけて下さい。内容、相手、状況などを変えて喋ってみましょう。
語学学習
外国語を学ぶことで、日本語の特徴が見えてきます。また、読解についてのヒントもたくさん見つかります。
例えば英語の文法や発音を学んだら、日本語も復習して、比較して下さい。
言語学や文学、コミュニケーション学なども参考になります。
目次に戻る外国語の速読
外国語の速読も、基本的に日本語の速読と同じです。速く読むこと自体は簡単ですが、読解力を鍛えるのに時間が掛かります。
日本語で速読ができていれば、特に言語ごとに練習する必要はありません。まずは読解を進めながら、少しずつ作文を練習してください。
言語の特徴や、言語と言語の関係を理解して、効率良く学習を進めましょう。 まずは英語に近い言語と、日本語に近い言語を学んでいくとよいでしょう。
日本語の学習
外国語と並行して、日本語も語学学習として取り組みましょう。文法や発音を復習して、他の言語と比較して下さい。
外国語の学習段階では、ライティングやスピーキングは難しいと思います。その間は、日本語で作文や喋りを練習して、表現力、コミュニケーション能力、創作能力などを鍛えましょう。
英語の速読
英語は話者も学習者も多く、無料で使えるウェブサイト、動画、辞書、教材などがたくさんあります。速読を使った学習には最適な環境が整っています。
タイピングが日本語よりも楽なので、速読の練習は英語で進めるのもよいでしょう。そのまま作文も練習してください。
ウィキペディアとニュースを読むだけでも、知識と語彙が増えて、読解力が上がっていきます。さらに、自動読み上げや自動字幕などを使えば、リスニングも練習することができます。
英語で英語を学ぶと効率が良いです。英語版のウィキペディア、学習サイト、英英辞書、学習系動画などを積極的に使いましょう。
英語と多言語学習
英語は他の言語との共通点が多く、多言語学習においても特に重要な言語です。
フランス語やスペイン語などのロマンス語と、ドイツ語やオランダ語などのゲルマン語の、それぞれに似ている部分がたくさんあります。また、印欧語全体で共通する部分があります。
英語に近い言語を学ぶことで、英語の理解が深まります。特に速読やリスニングでは、相乗効果があって集中力が高まります。
また、他の言語を学ぶ時に、英語のウェブサイトやツールが役立ちます。ウィキペディアだけでもかなり多くの情報が載っています。他の言語を読む時に、わからない単語やフレーズは、自動翻訳で英語に翻訳すると、わかりやすいです。
目次に戻る中国語の速読
中国語には簡体字と繁体字がありますが、速読しやすいのは繁体字です。日本の旧字体に近いので、古文や漢文と合わせて勉強していくとよいでしょう。
中国語の知識が無い状態でも、ウィキペディアの日本関係の記事などは、だいたい読めると思います。日本語版で何か調べた時に、中国語版の記事も読んでください。
YouTubeでは台湾のニュースチャンネルがライブ配信を流しています。字幕が多く、聴き取れない段階でも勉強になります。
ウィキペディアや新聞社のサイトなどでは、簡体字と繁体字を切り替えられるようになっています。繁体字に慣れたら、簡体字の記事も読んでいきましょう。
中国語では漢字の読み方が一つに決まっているので、わかりやすいです。日本語の読み方に近いものから覚えていけばよいでしょう。
中国語と多言語学習
日本語と同様に、韓国語やベトナム語も、中国語と漢字の影響を受けています。漢字や単語をたくさん覚えると、これらの言語が学習しやすくなります。
Wiktionaryで漢字を調べると、それぞれの言語での意味や発音が載っています。
日本語の古文漢文との関係も重要です。まず繁体字に慣れるだけでも、古文や近代文学が読みやすくなります。漢文については、繁体字で日本や中国についての記事を読んで、さらに文言版の記事を読むとよいでしょう。
目次に戻るロマンス語の特徴
フランス語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語などのロマンス語は、英語との共通点が多いです。特に読解では相乗効果があります。
語彙に似ているものが多く、何となくわかる単語を拾って、推測しながら読むことができます。文法にも共通点が多く、語順が似ているので、英語と並行して学習しやすいです。
どれか一つをメインに学習しながら、他のロマンス語も読んでいくとよいでしょう。また、元になったラテン語にも触れてみて下さい。
ラテン語のニュース記事などは少ないですが、ラテン語版のウィキペディアがあるほかに、ウィキソースなどで古典作品を読むことができます。
リスニングは、ロマンス語同士は似ていますが、英語とはリズムや抑揚が違います。英語との相乗効果は期待せずに、ロマンス語の色々な言語を聴いたり、違う地域の発音を聴いたりして、集中力を高めましょう。
フランス語の速読
読解においては、英語にかなり近い言語だと思います。主語を省略しないので、文の構造がほぼ同じです。
似ている単語を頼りに、ウィキペディアやニュースを読んでいくだけでも、読解力がついていきます。英語に自動翻訳して、語句や文法を比較するのもよいでしょう。
冠詞や時制が細かく、英文法を復習するきっかけにもなります。また、名詞の性や一致など、他の多くの言語で使われている概念を学ぶことができます。
リスニングや発音は複雑で、英語とも違いが大きいので、時間が掛かります。
Yahoo ActualitésやFrance24など、学習に使えるメディアが充実しているので、まずは読解を中心に進めていきましょう。
記号付きの文字が多く、キーボード配列が独特です。英語と並行して使うなら、qwerty配列のマルチリンガル配列がおすすめです。
目次に戻るスペイン語の速読
スペイン語は多くの地域で使われていて、色々な国のメディアの記事や動画を見ることができます。
文字と発音の関係がわかりやすく、読解を進めるとリスニングも上達します。巻き舌のrを練習して、スピーキングも進めていきましょう。
YouTubeでは、スペイン、南アメリカ、欧州、米国などのメディアのニュースを見ることができます。ポルトガル語のニュースも聴いてみてください。
目次に戻るポルトガル語の速読
ポルトガル語は、ロマンス語の中でも英語に近いリズムや抑揚を持っていて、リスニングで相乗効果があります。
ネットでポルトガルやブラジルのニュースを見ることができます。YouTubeではRecordNewsが24時間配信しています。
スペイン語によく似ているので、ニュースを読んだり聴いたりしてみてください。
目次に戻るイタリア語の速読
イタリア語は文字と発音の関係が簡潔で、聴き取りやすいです。読解を進めながら、リスニングも続けて下さい。
ロマンス語の中でもラテン語に近く、Google翻訳では同じ声が使われています。
Yahooニュースのイタリア版は無くなってしまいました。sky tg24がYouTubeで24時間ニュースを配信しているので、ウェブサイトと合わせて利用してください。
フランス語やスペイン語に比べると、教材やツールが少ない気がします。英語のウェブサイトや辞書などを活用してください。
目次に戻るゲルマン語の特徴
英語の属するゲルマン語は、語彙、文法、発音などが似ています。読解でもリスニングでも、相乗効果があります。
学習者が多いドイツ語か、より英語に近いオランダ語が、学習しやすいと思います。読解だけで考えると、語順が似ているスウェーデン語、デンマーク語、ノルウェー語なども読みやすいです。
目次に戻るドイツ語の速読
ドイツ語と英語は共通点が多いのですが、語順、性、格など、文法の違いがあります。
速読を活かすなら、英語がある程度読めるようになってから、ドイツ語を読み始めるとよいでしょう。
ウィキペディアのドイツ語版のほかに、 ニュースサイトでは、Yahoo NachrichtenやZDFが読みやすいです。
リスニングでの相乗効果が大きいです。全く理解できないレベルでも、毎日少しずつニュースを聴いてください。YouTubeにはDW, ZDF,WELTなどのチャンネルがあります。
目次に戻るオランダ語の速読
ドイツ語よりも英語に近く、読みやすいです。語順の違いはあるものの、記号付きの文字が無く、似た単語がたくさん出てきます。
ドイツ語にくらべると教材やコンテンツが少ないので、ウィキペディアやニュースサイトを読んでいくとよいでしょう。
目次に戻るラテン文字を使う言語
ラテン文字を使う言語は、速読で大きなアドバンテージがあります。英語との共通点が少なくても、最初から拾い読みのような形で読むことができます。
パソコンの場合、マルチリンガル配列を導入すると、10以上の言語をタイピングすることができます。
目次に戻るインドネシア語の速読
インドネシア語は、英語と同じ文字で表記します。最初からタイピングができるので、速読と作文の練習で大きなアドバンデージになります。
文法は英語とも日本語とも大きく違いますが、わかりやすいです。また、一つの単語から、語形変化で語彙を増やしていくことができます。
Yahooニュースのインドネシア版は終了しました。YouTubeでKompas TVやtvOneがライブ配信をしているので、そのウェブサイトで記事を読んでいくとよいでしょう。
目次に戻るトルコ語の速読
トルコ語はラテン文字に切り替えましたが、アラビア語やペルシア語由来の語彙があります。
文法では、欧米の言語と共通する部分もあります。
YouTubeでは、いくつものニュースチャンネルがライブ配信をしています。